Sunday, 1 March 2009

ウモジャ ハイライト 2008


Umoja Highlights 2008, originally uploaded by kasias pics.



時々ジュマが庭で踊っているのを見かけます。ジュマはウモジャ校内の管理人で、いつもはひどく真剣に仕事に取り組んでいる彼の、そんな一瞬を目撃すると,ここの空気には魔法の何かが混ざっているとしか思えません。その魔法の何かによって、子供たちはウモジャに入ってくると、経済的な格差や人種の差、いつもの警戒心等を脱ぎ捨てて、すぐに誰もがまるでここに住んでいるかの様に自由に走り回ります。大人たちはそれを見て、あらためて、差別や心配事から解放されたこんな自由があることを実感するのです。

アルーシャでは「いろんなことが起こっている」という言い回しは、例えばタイヤが(また)パンクしたり、水道管が(また)破裂したり、ハイウェイの真ん中で爺さんが自転車で転んだり(”また”転びませんように)した時に使われるのですが、ここウモジャでは、今までは八方ふさがりだった事が、やっと動き出して、勢いがついた時に起こる興奮状態を表すときに使われます。そしてそのエネルギーによって巻き起こる旋風は、ウモジャの建物の中から外のステージの上へ、そして門を越えて外の世界へと広がります。ほんの2ヶ月前にこの「いろんなことが起こっている」真っ只中に着地して、旋風に飛ばされて、緑鮮やかなクリスマス休暇に突入し、頭の上では星がぐるぐる回っていました。でも、静かな大地に落ち着いて、恐る恐る目を開けてみると、星はゆったりと、深い夜空に輝いていました。これから私がウモジャで過ごす時間に起こること、出来る事を啓示するように輝いていました。ここで、今までにあったことを報告します。

ウモジャでは
毎週、子供たちや大人たちが、ギターやヴァイオリンやチェロや、歌声や踊る足や、追究する手 - 心の中の声を探していたり、色や線を追い求めたり - と共にやって来ます。例えば、土曜日、ステージの上では子供たちが飛び跳ねていて、ヴァイオリンの教室ではまねっこ遊びをしていたり、ゲストハウスではチェロの即興、そして壁に原色の音符を描く子供たち。
私は、そんなチェロの騒ぎの真っ只中に居るのですが、私の様々な生徒達をご紹介するのは、もう少し落ち着いて、教育方針が見えて来るまで待ってください。このブログの右側のUmoja Highlights のリンクで私の7人の生徒達の写真が見られます。

この生徒達に絵筆と黄色いペンキをつめた水鉄砲を与えて、私が居ない間に自由にチェロのスタジオの壁の装飾をしてね、と言って戻ってみると、なんと足跡が床以外のところにもあるとっても表現豊かなチェロ・スタジオの改装が出来ていました!この、子供たちにペンキを塗らせると言うアイデアは、土曜日の午後にやっている「ウモジャ美化作戦」というワークショップ(これはスペイン人のデザイナー、ロティオの指導で、毎週地元の子供たちが白塗りの壁に色をつけていくというワークショップなのですが)から思いつきました。Photobucket"> 良かったのか悪かったのかはさておき、子供たちの創造性に火をつけた結果になりました。ちょっと、グリーンの色合いが牛の糞に似すぎていたという反省はありますが、ブルーのアクセントと、一番”グリーン”が集中していたところに絨毯から作った大きいチェロ(これは防音にもなるし、リサイクル芸術でもあるという一石二鳥です)を付けたら、他のクラスの子供たちが窓からのぞいて「かっこいい!ライザ先生も私たちにヴァイオリンのスタジオをやらせてくれないかな!」というものが出来上がりました。
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生徒達のリサイタル: 生徒達は毎週のレッスンの他に、2週間ごとに友達や親達や近所の人達の為にコンサートをしています。「私達は、完全な芸術的発展の為に、学習の段階の一部として、生徒は学習の成果を公表しなければならないと信じている」とライザは言っています。何も付け加える必要なし、ですね。

OPUS (作品) 1: ここに着いて2週間もたたないうちに、ウモジャのオーパス・コンサートで演奏家としてデビューしました。この「オーパス」コンサートは、地元の皆さんに、国際級の革新的な、ウモジャの教師達や様々なジャンル、文化、スタイルのゲストの演奏を紹介する為に、定期的に行っていく予定です。第一回の「オーパス1」は、モーツアルトのチェロとヴァイオリンの為の2重奏から、ギター、ベース、サックスのラスタ風ジャズ・トリオ、ヴァイオリンと現代舞踊、私の編曲した日本の琴の「六段」によるチェロ独奏(これは大変な評判で、これからのコンサートで、チェロ、ギターと声楽の為に編曲した作品も紹介する予定です)まで、盛りだくさんでした。さらに、演奏者、ダンサーと観衆一体になって即興演奏もしました。この経験は言葉ではとても説明しきれません。「オーパス2」への期待がますます膨らんでいきます。

第二回募金集めのパーティ: 春に行ったウモジャ開校時の第一回パーティに続いて、2007年第2回目のパーティが行われました。ウモジャはアルーシャでは注目の場所になっています。想像してみて下さい。ダルエスサラーム出身の世界的に有名な女性彫刻家、ムワンデールMwandale氏(右に彼女のウェブサイトをリンクしました)の作品群、提燈で照らされた芝生の中のバーにはオードブル、そしてデザイナー、ロティオのタンザニアの織物を使ったスペイン風ファッションショーが始まり、パーティーはテクニカラーに炸裂していきました。Photobucket"> ファッションショーの後にはジャズバンドが登場し、夜が深まって、空のワイングラスと空いた席の真ん中で最後の一人が踊りながら去っていくまで続く演奏。Photobucket"> 私も、空間を埋め尽くすラテン音楽に合わせて腰をふって、素敵な濃い紫のパッションフルーツのドレスでファッションショーに参加しました(だから写真が一枚も無いのですが)。アルーシャの隅々から沢山の人が集まったこのイヴェントで、2008年春から予定されている地元の学校での奉仕活動を始める為に充分な資金が集められました。(この活動についてはまた報告します)ウモジャはアルーシャのコミュニティーで深く根を張り始めました

キャンドル・ワークショップ: 日本を発つ少し前に、クロスカルチャーパフォーマンスグループ、8(ヤツ)オーケストラのプロデューサーのヤッピーから、11月の半ばに、アルーシャからたった6時間(この大陸のスケールで言えば、とても近い)のケニアのナイロビで孤児やストリート・チルドレンの為にキャンドル作りのワークショップをしに行く予定になっていると聞きました。アルーシャに来た私はすぐに、誰もが参加できるイヴェントの企画を始めました。それは、マクミラ大学のアフリカ・アンサンブルと、地元のろうけつ染めの作家と、聖タデウス・カトリック教会の修道女と、孤児たちをタダで収容している地元の学校と、ヤッピーのコラボレーションと言う形で実現しました。.

Photobucket">当日のイヴェントは二つのワークショップの同時進行という形になりました。ひとつは、ステージでマクミラ大学の音楽家たちによるタンザニアの民族楽器とダンスの実演とレッスン。もうひとつは、庭の木陰でヤッピーのつめたい蝋から作るキャンドルのワークショップ。ウモジャ本館では、聖タデウス教会の子供たちの作品や、伝統的ろうけつ染めの展示。陽が暮れかかる頃、全員がステージに集まって、子供たちがセットアップした蝋燭、マクミラの演奏、チェロとリタング(民族楽器のリード)とマリンバのジャム・セッション、そして最後に以前のワークショップで習った歌と踊りに皆が参加、と盛り上って行きました。アルーシャの周りから来た孤児たち、音楽に興味のあるお金持ちの外国人と、様々な人達が参加したこのイヴェント。ウモジャの魔法はそんな違いを忘れさせ、皆が自分の本質に戻ることが出来るのです。孤児たちはつぎあてや繕いだらけの、でも一番の晴れ着を着て、恥ずかしがっておとなしくしているようでしたが、ドラムを見たとたんに、エネルギーいっぱいの元気な子供に戻っていました。帰る頃には、顔いっぱいに笑顔が広がって、口々にまた来たいと言いながら、ウモジャの同僚のぎゅう詰めのランド・ローヴァーの窓から、手を振って帰っていきました。

忙しい時間を割いて、アルーシャまで来てくれたヤッピーに心からの感謝を伝えたいと思います。52個の蝋燭をはじめ、すべての材料を寄付して下さり、さらに日本から子供用の1/2サイズのチェロを持って来て下さいました。このチェロはずっと新しいチェロを待っていた8歳のタンザニア人の生徒、フランシスに貸し出されました。Asante Sana, ヤッピー!
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ウモジャの外で:
クリスマス・フェア: ウモジャは、2日間に渡って大々的にケニアやタンザニア全国から集まったアーティストや職人達を集めて行われたクリスマス・フェア等のコミュニティーのイヴェント等にも参加しています。この会場の真ん中に陣取ったウモジャのテントでは、タレント 539;ショー、生徒達による演奏、絵のコンテストなどが行われました。
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キャンドルライトとクリスマス・キャロル: このチャリティ・イヴェントにウモジャは選ばれたNPOとして参加しました。タンザニアの無限に広がる夜空の下、キャンドルの明かりと共に芝生に座った人々の前で、生徒達の演奏やウモジャの大人たちの合唱団による聖歌の合唱などを披露しました。

****右上のUmoja Highlights 2008リンクをクリックすると沢山の写真が見られます。言葉だけでは表現しきれない出来事を、写真で補っています。是非見て下さい。
でも、これらの企画を実現させる為には、写真には現れない沢山の事が行われています。ライザの、ウモジャ誕生の土台となった奉仕活動への私の敬意はすでに述べましたが、この尊敬の念は、キャンドル・ワークショップの企画を実際に自分でやってみて、いよいよ深まりました。

例えば、ここタンザニアでは、電話やe-mail によるコミュニケーションは、役に立たないのです。何度も何度も面会して、打ち合わせして、計画や了承事項をチェックして、さらに念を押さなければ何も進まないのです。カトリックの修道女とは3度打ち合わせをしました。さらに教会の孤児たちにも会いに行きました。ろうけつ染めの作者とは6回、聖タデウス教会とは4・5回。マクミラ大学のアフリカ・アンサンブルの演奏を可能にする為には、複数の伝を使って計画しなければなりませんでした。
ヤッピーとの沢山のe-mail でのやり取り、彼らの宿泊先と食事の手配、展示物の手配、協力してくれた人達の食事の手配とその買い物、ウモジャの職員との会議、受け持ちの分担、等等、一週間ぶっ続けで走り回って、当日は朝6時から、たまねぎの皮をむいたり、展示物の最終チェック、ヤッピーや子供たちの送迎、ワークショップ・演奏・食事の流れの監督。これは渡し一人の力では出来ませんでした。沢山の人達の協力があったから出来たのです。

色々な事を身をもって学びました。ろうけつ染めの作者はぎりぎりになって作品を持ってきたのですが、何とか使える作品はたったの4つだけでした。何度も何度も打ち合わせを繰り返したにもかかわらず、当日、一台のバスいっぱいに乗ってくるはずだった子供たちは、現れませんでした。でもいい勉強をしたと思います。この経験を土台にしてこれからの計画を進めていきます。沢山のコンタクトが出来たし、もっと広げていくやる方も分りました。これからも私のエネルギーを向ける方向や可能性などを書き込んでいきます。私の努力は全速力での発展するウモジャの推進力の一部になることは間違いありません。

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